時代とともに意識が変わるファッションブランド
私はファッションブランドにはまるで疎いほうです。自分から欲しいという気持ちにはなりませんが、価値は少しはわかっているつもりです。私が20代の頃はバブル真っ只中でしたので、巷にはありとあらゆるファッションブランドが溢れていました。ブランドのテナントだけでファッションビルができるほどの全盛期だったのです。その頃も私自身は特に興味を持つことはなく、ウィンドウショッピングを楽しんでいました。おしゃれやファッションに興味がなかったわけではありませんが、自分とは少し違う世界に感じていたのかもしれません。バブル崩壊後は女子高生がブランドバッグを持つといった現象が起きましたが、その頃も私にとっては関係のない事だと思っていました。ただブランドの価値観が時代とともに変わっていることは実感していました。私が始めてブランドというものを意識するようになつたのは40代を過ぎてからだと思います。同僚達がブランド物のバッグにはまっていき、次々と購入する姿を見て少し羨ましいと感じたのがきっかけです。ブランドに対する目覚めとしては遅いデビューでしたが、では購入に至ったかというとそうではありません。やはり周囲を眺めて羨ましいと思いつつ自分とは違う世界だと感じています。と言うのも購入できるだけの金銭的余裕が無いからです。20代の独身時代、バブルの頃であれば自由に使えるお金を持っていたというのに、今にして思えばあの頃のお金を使い道を私は間違えていたのかもしれません。